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コピーレフトなライセンスを変更するには? (2019-03-19)

GNU GPLGNU LGPLといったライセンスは、コピーレフトという考えに従って、ライセンスされたプログラムのユーザーが誰でもそのプログラムを変更したり再配布する自由を保証しようとするものです。そのために、派生プログラムを配布する際にいくつかの制限が課されます。(例えば、派生プログラムを配布する際にソースコードにもアクセスできるようにする、LGPLライセンス下にあるライブラリにリンクするならデバッグ目的のリバースエンジニアリングを禁止してはいけない、等。)

そのような制限に不満がある場合、元のプログラムの著作権者があるバージョンからそのプログラムのライセンスを変更(リライセンス)することもあり得ます。そのようなライセンス変更の最近の実例として、MongoDBZeroMQがあります。

MongoDBはそのサーバー製品のライセンスをGNU AGPLv3からServer Side Public Licnese (SSPL)という独自のライセンスへ切り替えました。SSPLの下では、MongoDBをデータベースとして利用するだけのSaaSアプリケーションにはコピーレフト条件がありません。また、MongoDBを内部用のみに提供するような場合にはコピーレフト条件が適用されません。SSPLがOSIに認定されたオープンソースライセンスになるかどうかはまだ不透明です。このリライセンスのために、RHEL 8.0 BetaにはMongoDBが含まれません

一方、ZeroMQの開発チームは、ライブラリlibzmqのライセンスをLGPLからMPLないしその他のオープンソースライセンスへ変更しようとしています。しかし、従来はコード貢献者からcopyright assignment等を得ていなかったため、過去の貢献者にコンタクトを取りリライセンスの同意を取るという手続きを進めています。


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