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macro systems and chicken (2008-05-25)

[Chicken-users] macro systems and chicken (long) を読み返したところ、他のマクロシステムと比較の上で syntax-case が批判されていました。非常に参考になり説得力がある内容ですが、ただ反論する余地もあると考えました:

• Chicken は処理系独自の拡張によってマクロシステムの選択を許しており、実際に使える複数の候補がある。一方 R6RS では hygienic でかつ文中でいう low-level のマクロを提供するのは syntax-case 以外にない。
• 文中で「任意のマクロは*常に明示的に* syntax オブジェクトを1つの引数にもつ手続きである」ことが他のマクロシステムとの整合性をとりづらくしている、と論じられている。一方この性質はマクロの評価に必要な情報(環境や sexp)をまとめた syntax オブジェクトについて R6RS が要求している仕様と考えられる。(http://www.r6rs.org/final/html/r6rs-lib/r6rs-lib-Z-H-13.html#node_sec_12.2)

このため、文中の議論は R6RS のマクロ一般についての批判として再検討するべきなのかもしれません。

参考:

• http://lambda-the-ultimate.org/node/2753