先日 comp.lang.scheme で紹介されていた Armpit Scheme がすごいです。
このプロジェクトでは ARM アーキテクチャ向けの Scheme interpreter が開発されています。仕様は R5RS に省メモリのための制限およびデバイスに関する拡張を加えたものになっており、とにかくすべてアセンブリ言語で書かれています。13,000行余りの整形された .s ファイルは労作に違いありません。
ARM を積んだ組み込み機器の普及からすると、「世界で最も多くの端末で動作する Scheme 処理系」になる可能性が高いです(実際は現時点のバージョン 00.0098 で対応している board や MCU が限られているので不明ですが)。正直驚くとともに励みになりました。最近 Google が発表した携帯端末向け OS "Android" に思いを馳せていましたが、Armpit はもっと具体的な形で夢を見させてくれそうです。
参考